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国際人を育てるお手伝い

「何歳から英語を始めるか」によって指導内容は少し変わります。同じ初心者でも3才になったばかりの子供と6才の子供では知的レベルが違うので当然のことではあります。小さい子供は英語より先に人の話を聞く事や、ルールを守るといった生活面での指導で最初の1~2ヶ月を費やすことも少なくありません。それはこれからこのお教室で、長いあいだ心地よいクラスとして、また先生や友達の話を聞くという姿勢をつくるためにとても大切な第一歩だと考えています。ここでは「英語だけやればよし」とするのではなく、英語という言葉を学びながら他人と協力することや他人を理解するという事を言語を通して学んで欲しいと考えているからです。英語を教えるということは国際人を育てるお手伝いだと思います。コミュニケーションという言葉を大きなキーワードに「英語が使える子供」を育るお手伝いができたらと思っています。一夜にしてかなう夢ではありませんが気長に、その理念を念頭に、使える英語を子供たちに指導してゆきます。

All English指導法・歌とチャンツ

 子供たちに確実に英語の力をつけてもらうために以下の指導を行っています。この教室ではAll English指導法を心がけています。始めはすべの英語のレッスンに戸惑う子供もありますが、コミュニケーションを構成するすべての要素は言語だけではありませんので、ジェスチャーや顔の表情や状況に応じて子供たちは意外と柔軟に対応してゆくことができるように なります。そして全クラス共通して取り入れているのは英語の歌とチャンツです。<どうして英語の歌やチャンツは英語習得に有効なの?>子供英語というと歌とチャンツ(メロディのない歌)といわれますが、ただ楽しむだけ、英語に親しむだけという目的だけに多く の英語教室が取り入れているものではないのです。そこには深い理由があります。まず、英語は私たち日本人が使うイントネーションと全く違う言語であるということです。一つの単語がつながりとしてフレーズとなり言葉となります。その一つのフレーズをCMのジングルのようにチャンク(かたまり)として覚えるのにとても有効なのが歌やチャンツなのです。一度しっかりと覚えた歌やチャンツは生涯忘れることはありません。(小さい頃歌った歌や童謡をいまだに覚えていることを思うとよく分かりますよね。)歌やチャンツをリズムよく繰り返し、繰り返し正しいイントネーション、発音を通してチャンクとして覚えこませることはとても大切なことなのです。なので特に幼児の英語教室では「ここはリトミック教室?」と思いたくなるほどたくさんの歌を歌わせるのです。この教室でも必須指導のひとつとなっています。

絵本は言語の固まり

絵本を教材として特に幼児期にはたくさんの読み聞かせをします。<絵本をたくさん読んでどういう言語活動をするの?>子供たちは言語活動をしているとは気づかずに自然に絵本の中に引き込まれてゆきます。絵本は言語の固まりです。繰り返しが嫌にならないイラストやストーリーも魅力的です。絵本は日常表現の宝箱ですし、英語圏の持つ文化的な背景を知るのにも役立ちます。一つの絵本を題材に言語活動にいろいろな広がりを持たせることができます。例えば有名なエリック・カールさんの"The Very Hungry Catapiller"では果物や食べ物、曜日を覚えながら、青虫がちょうちょに成長してゆくまでの過程を興味深くみながら正しいリズムとイントネーションとともに学習してゆきます。色や形容詞 Big, Little,Tiny,Hungry, Beautiful)も絵とともに自然に覚えることができます。またそれに関連した歌を歌ったり、自分の絵本を作って表現してみたりと一冊の絵本からいろいろな言語活動に発展させてゆくことができるのです。また言葉の意味をいちいち説明をしなくても想像で意味を理解出来るのも絵本の持つ魅力の一つです。

未習の単語が自力で読めるようになる

フォニックス

小学生くらいになりアルファベットが分かるようになるとフォニックスを使って文字の読み書きを指導します。<フォニックスって何?>フォニックスとは英語を読んだり書いたりするときのルール、言うなれば英語の世界の「50音」です。ひらがなは”あか”と書けば”アカ”としか読めませんが、英語の場合、Hi!"とかいて”エイチ・アイ!”とは読まず”ハイ!”と読みます。子供たちが英語につまずく第一歩はここから始まります。フォニックスとは英単語を構成するアルファベット文字のそれぞれの音のルールを学ぶことにより、未習の単語が自力で読めるようになる素晴らしいルールです。もちろんアメリカやカナダなどの英語圏の子供たちは国語の授業としてこのフォニックスを学習します。英単語の構成音となる母音と子音の組み合わせは限られています。それらを表す「組み合わせ文字」は一般的には約70個、音素の数で言うと45個といわれています。これら限られた組み合わせを覚えさえすれば英語の75%は始めてみた単語でさえも”理論的にルールで読める”と言われています。量的にいうと日本語のひらがなや漢字を覚えるより英語はずっと少なくてすむのです。このフォニックスにはたくさんの覚えなければいけないルールや組み合わせが ありますが、教室ではルールを理論的に覚える前に短母音・長母音・子音に続き、eaとあったら「イー」と読む・・といった形で頻度の高い子音・母音の組み合わせのダブルレターを学び、それをつなげて単語や文章を読んでゆく練習をしています。聞く・話す・読む・書くのバランスは言語を学ぶのに必須と考えていますのでこれを取り入れて読み書きの練習をしてゆきます。フォニックスの全ての組み合わせをここで学ぶわけではありません。サイトワード(フォニックスルールに当てはまらない単語)とともに読む手助けをしながら覚えてゆきたい文字の読み書きの練習です。このフォニックスでは英語の正しい発音が基礎から学べます。このフォニックスなしでは日本人の子供たちに発音はおしえられないな。。。というほど子供たちの発音レベルはぐっと良くなります。

会話は相互関係(インタラクション)が大切

またレベル別のテキストを使用しながら、英会話の指導をしてゆきます。会話は相互関係(インタラクション)が大切と考えます。習ったフレーズを使えるようになるまで何度も練習をしてゆきます。ここではたくさんの文法や会話文を学びますが実際に使うところまで結びつかないところが週1回のレッスンで残念に思えることです。それを補ってゆく唯一の方法はお家でやる宿題です。ご家庭でも少しの努力をしていただいて家庭学習のお手伝いをしていただけるよう、保護者の方にはお願いしています。ここで学習する週1回のレッスンは子供たちの過ごしている数十時間と比べて極端に少ないものだからです。それだからこそ、家庭学習に延長線上として少しでもおいていただきたいのです。(週1レッスンが数倍の価値のあるものになることを願って。。)

異文化の疑似体験

ハロウィンやクリスマスといった季節のイベントを実施しています。季節色とりどりの欧米の独特な雰囲気を、レッスンやパーティーを通じて異文化の疑似体験として体験して欲しいと思っています。普段と違う行事でいつもとちがうお友達との顔合わせがあったり、お父さんお母さんの参観があったりで子供たちには刺激になっているようです。そしてなによりも楽しんで欲しい!年に数回しかないイベントが異文化のかけらとして子供たちの心に残ってくれるといいなと思っています。

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