~Vol.120~ 2017 August~蝉(Cicadas)~
~蝉(Cicadas)~
夏休みも終わり、現実モードに戻りニュースレターを書いています。春に書いてからの久々の配信となります。蒸し暑く湿度の高い本日。今聞こえるのは、みんみん、チィーチィーと、その命の世継ぎをしようと必死の、蝉の声の合戦が聞こえます。夏、みんみんと啼く蝉の声。蝉は俗説として卵から孵って地中にでるまで7年かけて、地中に出てからは7日で死んでしまうといわれていますよね。実際には幼虫時代が3~12年、成虫時代が自然では2週間~1ヶ月くらいだそうです。
7年7日説は蝉の儚さを象徴するようでもありますが、実際には結構長生きしている虫なんだな~と見方を変えれば思います。成虫になるまで何年もかけてじっくりと地中で育ち、地上に出て自由に飛び回れるようになり一生の最後を賭けて繁殖をする。ドラマティックな一生。
この蝉の声は私にとっては夏のセットであります。小学生の頃は毎日、弟と近所のお友達と夢中になって蝉取りをしていたことを思い出します。最近はあんまり虫かごをもって蝉取りをしている子供たちは見かけなくなりましたけど。
夏休みを終えて教室に戻って一人こうしてパソコンを開いていると、みんみんと蝉の声ばかりいやに響いているので、ふとそんなことを思い出して夏のタイトルに相応しい「蝉」を題名にしてみました。昼間のみんみん、ちりちりは日射とともに暑さをより強調して聞こえますが、夕方になるとカナカナという声に変わり少しずつ涼しくなってゆく秋の予感を感じさせてくれます。ああ、でも、今年の夏は残暑が厳しそうですね。
4月がスタートしたのはつい最近のことのように思われますがすでにあと1か月を残して前期の終了です。前期は英検・英検Jr.もありました。結果はそれぞれでしたが、一人一人の熟知度と到達地点も私の方でも再確認して次の目標に向けてさらなる進歩をしてゆきたいと思います。また、より深く、子供たち自らが英語をもっと使えるようになりたいと思えるような動機付けをしてゆきたいと思っています。ここに通ってくれる子供たちに私が願うのは英語習得はもちろんですが、自分だけが発信者になるのでなく、相手の話もちゃんと聞きながら対話ができる、いわゆる人としてのコミュニケーション能力を身に付けて欲しいということです。それは日本語でも英語でも同じですよね。英語は日本語の持つ複雑なニュアンスでは表現できないことも多いので、逆に日本語にはない英語の時制や名詞の複数・単数の観念だったりをJapanese toungeの私がうまく伝授できるといいなと、最近は日本人であるがゆえに教えられる事にフォーカスを当ててゆくことも、また私のできる指導であるような気がしています。
英語を勉強すると同時に最近は母国語の大切さも思ってみたりします。日本語にも最近、危機感とまではいいませんが、違和感を感じる言葉づかいが子供達の言葉を聞いていて思ったりします。うざい、きもいは当たり前、デスるとか、コミュショウ、とか、それぞれ時代の流行はいつもあるとは思うのですが、変な造語までふつうになっている。・・・古いのかなあ。でも、言葉は何語であれ、使う言葉や表現で、ある意味その人の人間性まで見えてしまうこともあるのでその大切な言葉を教えている私自身、言葉選びも考えてゆきたいと思います。っと、こんな精神のもとでおしえられたらなあという私の理想です。なかなかどうして、ほんの短い与えられた時間の中で英語をペラペラにさせます!とはお約束できないので、せめて、健全な精神のもと、楽しく明るく、日本語と英語を結ぶ架け橋の一部になれたらと思っています。前期残すところあと1か月と半分となりましたが、悔いなく前半戦を終えられるようなレッスンをしたいと思います。後期にはハロウィン・クリスマスと子供たちが楽しみにしている行事も続きますのではりきっていきたいと思います。
後期のカレンダーが出来ましたので配布します-。 Masako Kikuchi