~夏の虫と秋の虫 季節の変わり目に~
9月23日秋分の日を迎えいよいよ秋に・・・という気配まだ薄く、まだまだ暑い日が続くのかと思ってしまう。今年の夏は暑かったです。今日からいよいよ10月です。秋の気配が少しずつ、感じられる季節ですね。彼岸花やコスモス(秋桜)は名前の通りにちゃんと季節を感じてもう咲き始めています。 「暑さ寒さも彼岸まで」 と、暑かった夏を乗り越えた安堵感と暑さを名残惜しむこの一言にも、日本語の奥深さを、野花の名前とともに感じることが出来ます。
あんなにみんみん鳴いていた蝉がぱたっと鳴かなくなりました。それと入れ替わるようにりんりんと鈴虫(マツムシ)が情緒深く鳴き始めました。「秋ねえ~」と心の中で呟きます。
季節の移り変わりを感じることができる日本の四季が好きです。日本の季節と共に味わえる情緒が好きです。
虫の音のお話で余談ですが、日本人には風流に聞こえるこの虫の音、西洋や他の東洋の人には雑音に聞こえるみたいです。日本人はこの音を言語脳(左脳)で受け止めるのに対して彼らは音楽脳(右脳)で受け止めるという...どちらの脳で聴くかの違い...によるものらしいのです。この特徴はポリネシア人もみられるそうです。島国に住んでいる私たちが、古来から自然を慈しみ、自然と共存してきた証なのですね。大切にしてゆきたいもののひとつです。
教室は前期を終了していよいよ後期に入ります。1週間のお休みをいただき、教室の整理や今期からの準備を始めました。10月といえば子供たちのお楽しみのハロウィン、12月にはクリスマスと大きなイベントが2つもあります。小さい子ばかりであった教室もここ十数年かけていろんな年齢の生徒さんたちが通ってくれるようになりました。今は中学生以上が大半を占めるこの教室にこれだけの時間と労力をこのイベントに使ってよいのだろうかと思うこともあるのですが・・・この時間でよりよい教材探しや設備投資もできるのかもしれないと思うのですが・・・でも、でも、やっぱりこのイベントを大切にしたいんです。
楽しみにしてくれる子供たちがいる限り。1年に1度巡ってくるこの季節の行事を単純に楽しんで欲しい。高校生以上の生徒さんには勉強の“気散らし”になるかもしれないですけど、ちょっとだけ、こんな季節を一緒に味わいながら、勉強付き合ってくださいね。
夏が過ぎると受験生たちは、本格的に最終調整の時期に入ります。いままでの成績が進路への大きな影響を与えることは否めないのですが、成績表や模試結果だけで進路は決まりません。受験はおそらく子供たちが人生の選択において一番初めに経験する挑戦です。結果は、その時までの頑張りと、本番に本当の自分の実力を出し切ることが出来るかにかかってきます。最後まで頑張って欲しい。努力根気と精神力。受験を通して成長してゆく子供たちを応援しています。ここから、本気、本番、の後期スタートします。今期もよろしくお願いします。
Masako Kikuchi
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