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~what's your new year's resolution?~ ”迫る大学入試改革”

今年初めてのニュースレターとなります。毎年新年にその年の目標をスケジュール帳に書くことにしています。今年の目標とか抱負っていうものですね。英語で「今年の抱負はなに?」は上記のタイトルのにありますがresolutionという言葉を使います。今年の目標は“冷静沈着”落ち着いてじっくり物事を考えながら日々を過ごしたいと思います。やっと、子供に振り回されず自身の事ができるようになってきました40代最後の年。人生折り返し地点はすでに経過してはいますが今年からは改めてプロフェッショナルな部分での勉強(=英検1級に挑戦中)と社会的な勉強(=経済や政治や歴史)といった苦手、というより殆ど無知である分野での勉強も今更したいと思います。人生は学ぶことだらけです。

さて、年明けに大学入試改革のセミナーがありました。周知のように2020年(あと2年後!)大学入試改革が本格的にスタートすることになっていますが、その実施方針がようやく決定しました。受験生にとって一番大きな変化は全センター試験が廃止されることです。それに伴い大学入学共通テストが先行実施され、2024年度までに基礎診断テストと大学入学共通テストという2本柱のテストが本格実施される予定です。

英語に関しては現行では「読む」「聞く」の2技能のみのテストから「話す」「書く」を加えた4技能テストの実施となります。共通テストは2023年度までで、各大学は共通テストと検定試験のいずれか、または双方を大学の判断で選択利用するという方向になります。採点方法の合理化と平等化を踏まえると検定試験を導入する大学が増えると予想されます。つまり英検やTOEIC等の資格がますます注視されてくるということです。ここで注目したいのは、外部検定試験については高校3年時までの試験結果を各大学に提出することになりますので、最重要科目とされている英語は試験が半年以上「前倒し」になるということです。並行して小学5年生からは英語が正式な教科となりますのでちょうど今の中学一年生はその変革の過渡期になるわけですね。現行では中学3年間で学ぶ単語数は1200語程度とされていますが、小学生までに500~600語をマスターするという目標になりますので当然それが中学・高校・大学へと底上げされてゆきます。中学までには最低1600~1800語は覚えなければいけないという計算になります。この単語を覚えるのはひたすら努力と積みかさねしかない。そして英語圏の万人が話することができることでわかるように、「才能」ではなく「繰り返し・慣れ」によって身に付くものです。英語は時間をかければ努力に比例して学力が上がります。逆にいえば「一夜漬け」ができないので日々の積み重ねがとても重要な教科なのであります。日常会話のフレーズは教室レベルで子供たちも理解できるようになっています。でも日常使わない英語を“あえて”使わなければ、“あえて”覚えなければ、その先はないのです。耳で聞いて覚えた単語を文字として読み取ることができるように、書けるように、、その練習をこれからこどもたちにして欲しいと思います。読み書きが出来るとその先の英語力のとても大きな武器になります。

訓練をしなければ(日本語を日常で話す私たちの状況下では)例えば公の場面において自分の事を表現したり、物事を説明したりという実践力レベルになることは難しいです。私たちがこれから求められていくことは日常会話(知識・技能)だけにとどまらず、実はこの実践力(思考力・判断力・表現力)であるのです。今年もセンター試験が終了しました。今年の英語をやってみましたが実際に去年のものより格段と難しくなっています。思考力、判断力を求められる問題が増えています。身近に迫る大きな教育改革とともに私も自身の英語能力の向上と、時代に則した英語力を子どもたちがつけられるよう、更なる努力を教室としてもしてゆきたいと思います。それと同時に保護者の方にお願いしたいことは是非英語に関わる時間をいままでより少しでもお家で増やすようにしてください。

来期からは読み書きもいままでより時間をかけて指導していきたいと考えています。ご家庭でもなるべく宿題のお声かけ、励ましをしていただけたらありがたいと思います。この先の読解力を付けるためには単語の読み書きが必須になります。教室に来ていただける生徒さんにはその年齢・学年・レベルにあった指導をいたします。それを是非お家に持ち帰ってもう一度復習して次回までにはそれが使えるようになるまでのレベルになるように。子供たちにたくさんの動機づけとやる気を引き出させたいと思います。ご家庭でも是非とも積み重ねの努力の大切さをアドバイスしていただけたらありがたいと思います。年間42コマという少なすぎる時間のなかで教室ができることには限りがあります。是非とも、ご家庭での理解のもと、この急速に加速する教育改革に向けて前進してゆきたいと考えています。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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