~この春~
2020年4月。なんともたとえようもない春の訪れを迎えることになりました。2月頃からにわかに騒がれ始めたコロナウィルス。初めは中国の武漢で大流行したことに始まりましたがなんとなく、世界的にも対岸の火事のように映っていたような風調がありました。それがあっという間にヨーロッパを中心に世界中に広がり、日本でも騒ぎとなり、全国的な学校の休校が相次ぎ、自粛モードも一気に高まってきました。このウィルスに疾患した方、また亡くなられた方もおられます。先日は私たち昭和世代には忘れることのできない有名人の一人でもある志村けんさんが亡くなられたことは、昭和の大スターを失くしたショックと同時にこの得体の知れないウィルスがより身近な恐怖として世間の目に映ったのも事実だと思います。また控えていた東京オリンピックも延期という発表がありましたがこれもこの先どうなるのか疑問です。たくさんの知り合いも生活に大きな影響が及んでいると口々に話しています。自分が生きている中で世の中がこんなに訳のわからぬまま仮死状態になってゆく様をみること自体が夢のようです。
アメリカはいまLockdownと日本語でも耳にするようになりましたがまさに殆どの州で病院、食料品店以外のすべての施設が、公園までもが閉鎖されている状況だということを友人たちから直接知らされました。
今のところ日本は海外に比べてだいぶ感染率が低いですが、これは海外からも謎の1つとして一目おかれているようです。日本人の清潔感と民度の賜物なのでしょうか。
子供たちにおいては春休み前の臨時休校、保護者・在校生に見守られることなく終了した卒業式、延期や規制のある入学式や始業式を迎えることになりそうです。それに加えて自由に遊べる雰囲気も場所もない。こんな退屈で解放感のない休みを迎える羽目になるなんて、なんともかわいそうな春になってしまいました。でも、マイナスばかりを考えるより、ネガティブをポジティブに変えるバネ(spring=春=Spring)にしてゆきたいですね。私のモットー「ピンチはチャンス」の精神、ここで発揮しなければ。
このピンチは人類にとってとてつもなく大きなピンチではありますが物事の真髄を考え、変えてゆくチャンスなのかもしれません。
これからもっと複雑化してくる世の中で、経済の不況をとても危惧しますが、子供たちはこの時代を乗り越えて、あの時はああやって過ごした・・と大きな教訓とともに語り継げるくらいに強く賢くたくましくこの時代を生き抜いていって欲しいです。
いつもなら「さあ春です!新学期の始まりです!」と元気にスタートするところですが、今回はちょっと自粛モードでのスタートです。
それでもこの春休み中教室はすっかり準備が整いました。教室もいつもの掃除に加え除菌スプレーで全面をふき取りましてウィルスフリー(気持ち)で参りたいと思います。すでにお知らせしていますように今期も前期に引き続きエムズの生徒さんの構成として2~3人、プライベートが大多数のレッスン構成となっていますので教室は通常通りの開講といたします。今後の運営については情勢をみながら折々判断してゆきます。また、個別に自粛をする方はお知らせください。お月謝について特別処置として、お休みされた分の月、または、コマ割りでお月謝免除の対応をさせていただきます。
手洗い、換気、除菌、スペースに気を配り、感染予防には最大限の注意を払ってゆきたいと思います。
今期も元気に、充実した1コマ1コマを過ごしたいと思います。こんな情勢だからこそ、子供たちと一緒に考え、学びにしたいことも多くあると思っています。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
Masako Kikuchi